乳がんQ&A

乳がんQ&A

Q1.しこりがみつかったらどうしたらよいですか?

A. もし自己触診で乳房にしこりをみつけた場合は、すみやかに乳腺専門の医療機関を受診し、乳房の精密検査を受けてください。

Q2.乳がんを予防する方法はありますか?

A. 残念ながら,現在のところ乳がんに罹るのを完全に予防する方法はありません。しかし、マンモグラフィ検診をうけることにより、乳がんを早期発見することができ、高い確率で乳がんを治すことができるようになってきました。もし乳がんがご心配であれば、マンモグラフィ検診を受けることをおすすめします。

Q3.マンモグラフィ検診は何歳くらいから受けたほうが良いのでしょうか?

A. 日本人では30代後半から50歳代に乳がんになる人が多いこと、40歳以上のマンモグラフィ検診によって乳がんによる死亡が減少したという欧米の報告があること、40歳未満の方ではマンモグラフィで乳がんを発見できないことが多いなどの理由で、40歳以上の方にマンモグラフィ検診を受けるようすすめています。

Q4.乳がんの進行速度は?

A. 乳がんにはいろいろなタイプがあり、進行が比較的早い場合も遅い場合もありますが、一般的には1年で約2倍の大きさになるといわれています。つまり2cm程度の乳がんであれば、1カ月で1-2mmくらい大きくなることになります。乳がんの進行速度はそれほど早いものではありませんので、あわてて治療を受ける必要はありませんが、だからといって放置しておくのは良くありません。乳房に異常を見つけた場合にはすみやかに乳腺専門の医療機関を受診してください。

Q5.乳がんになったら必ず乳房を全部取らなければいけないのですか?

A. 小さな乳がん(3-4cm以下)であれば乳房を全部取らなくても良いことが多いです。また大きめの乳がんであっても、手術の前に抗がん剤治療などを行い、がんが小さくなった場合には乳房を残すことができることもあります。乳がんの治療はいろいろな方法がありますので、担当医と充分に相談して納得できる方法を選んでください。

Q6.乳がんになっても妊娠出産できますか?

A. 妊娠することにより乳がん再発のリスクが上昇するという証拠はありませんので、乳がんになったからといって妊娠してはいけないということはありません。ただし,ホルモン療法・抗がん剤治療・放射線治療を行っている期間内は、妊娠は避けるようおすすめします。また、これらの治療の副作用により不妊になってしまうこともあります。妊娠の時期や可能性については主治医と充分ご相談ください。

Q7.乳がん手術後の治療法について教えてください。

A. 乳がん手術後に、再発の危険性を減らす目的で行う治療を術後補助療法といいます。術後補助療法には、薬物療法(抗がん剤・ホルモン剤・分子標的剤)・放射線療法などの種類があり、手術で切除した組織の病理検査の結果により、どの治療を行うか、どのようなお薬を使うかを決定します。術後補助療法は、乳がんの再発を予防するためにとても重要ですので、主治医と充分ご相談の上、治療法を決めてください。