かなざわピンクリボンプロジェクト趣意書
この度、「かなざわピンクリボンプロジェクト~受けよう乳がん検診守ろうあなたの未来~」を設立することとなりました。
日本人女性のがんの中では乳がんが最も多く、女性の約20人に1人が乳がんにかかってしまいます。現在我が国では毎年約4万人以上の女性が乳がんと診断され、約1万人の方々が乳がんで死亡されています。また乳がんは他のがんに比べ若い方に多く,罹患のピークは40-50歳代,40-60歳までの女性の最も多い死亡原因となっています。したがって今後乳がんによる死亡率を減少させることは、極めて重要な課題と考えられます。
乳がんは早期発見によって助かる病気です。定期的な乳がん検診受診および自己診を励行することにより、乳がんを早期発見し早期に治療できれば,再発の危険はとても低くなります。また,がんを小さなうちに発見できれば,乳房温存手術を行うことができ乳房を失わなくてすむ,比較的軽い治療でよいため患者様の身体的・経済的負担が少なくて済むなどの大きなメリットもあります。
欧米諸国では、最近、乳がんでの死亡率が減少してきています。この大きな理由のひとつは国をあげて乳がん早期発見に取り組んできたことであると報告されています。
欧米諸国の乳がん検診受診率は約50-60%であるのに対して、我が国では約20%(石川県も約20%程度)にすぎません。したがって、我が国においても、乳がん早期発見のための啓発が必須であると考えられます。
そこで、「かなざわピンクリボンプロジェクト~受けよう乳がん検診守ろうあなたの未来~」は乳がんから女性を守る為、乳がん早期発見のための啓発と乳がん患者と家族へのケア・サポートの充実を目的として、定期的な会や乳がん早期発見のための検診啓発のイベントを開催などの活動をさせていただくこととなりました。
つきましては、この「かなざわピンクリボンプロジェクト~受けよう乳がん検診守ろうあなたの未来~」にご賛同いただき、関係各位の格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
平成22年7月
かなざわピンクリボンプロジェクト
~受けよう乳がん検診 守ろうあなたの未来~
実行委員長 石川県立中央病院乳腺内分泌外科
吉野裕司